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御年88、長山協の名誉会長の古原和美先生の著作である。古原和美名誉会長は、1964年の長野県山岳連盟(現長山協)のギャチュンカン遠征隊の隊長、1958年の深田久弥(日本百名山、ヒマラヤ登攀史などの著者)、風見武秀(山岳写真家)、山川勇一郎(山岳画家)とのジュガール及びランタンヒマールの探査を始めとする海外登山、医者としての高所医学の研究、草創期からの山岳協会の運営など長野県のみならず日本の登山をリードしてきた登山家である。1958年の山旅をまとめた「ヒマラヤの旅」(理論社刊)は、産経児童出版文化賞を受賞するなど文筆家としても出色である。その古原先生が旧制中学(熊本済々黌時代)時代からの80年に及ぶその山人生の中で書きためてきた日記をはじめ随想、紀行、論考などを集大成したのがこの書である。全460ページにも及ぶ大作であり、先生の若い頃からのみずみずしい感性が伝わってくる。今なお「現役の山や」である先生の色々な顔が見えてくる。日本の登山史としても貴重な書だと思う。
なお、古原先生のご意向で著作代の一部は長山協50周年記念「山岳図書資料館」への寄付に充てられます。 |