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伊那支部夏山登山教室報告2007年度長野県山岳協会伊那支部 夏山登山教室実施報告書伊那支部の夏山登山教室は、例年は会員以外の一般登山者の方と、実際に山行を共にしその中で、登山技術講習、および遭難について考える場を提供してきました。今年度は少々趣向を変え、国際山岳ガイドの藤原拓夫氏を講師に迎えての山岳講演会を企画しました。9月3日(月)午後7:00より9:30まで、飯田市勤労者福祉センターにて、37名の参加者を集めての開催となりました。 講師の藤原拓夫氏は、20代から30代にかけて国内の主要な登攀ルートで腕を磨き、ヨーロッパアルプスにおいて、グランドジュラス北壁など100本近い岩壁登攀を実践し、30代なかばでは、インドヒマラヤ、南米アコンカグア南壁などバリエーションルートからのアルパインスタイルによる登攀登頂に成功。40代からは、遠征隊隊長としてカラコルムにガッシャブルムU峰、K2と挑戦し、自らはガッシャブルムU峰に無酸素登頂を果たしています。国際ガイドの資格を習得後は、九州福岡にベースをおき、国内海外、季節を問わず、フリークライミングから一般ルート縦走、アイスクライミングまで幅広いガイド登山活動をされています。 まず講演の第1部として、『山で遭難しないために』と題し、実際に藤原さんが関わった遭難事例を基に、なぜ遭難は起こったのか、どうすれば防げたかについて、その原因と対策を細かく話しをされました。また、最近の傾向として中高年層の遭難増加を指摘。登山の目的、目標の山を設定し、それに対しての的確な準備、トレーニングが不可欠であると強調。「登山はいちかばちかではない、綿密な計画を練り、トレーニングを積んで楽しんで欲しい」と呼びかけました。 講演の第2部は今夏、藤原さんのヨーロッパアルプスガイド登山の様子を、氏自ら撮影してきた美しい写真と共に紹介。ヨーロッパアルプスの魅力を語った。アルプス最高峰のモンブラン登山の取り付きから、危険地帯の通過方法、4807mという国内では体験できない高所における注意点、また、モンブラン登頂に向けての国内でのトレーニング法や、どんな装備が必要かなどについても細かく述べられた。もうひとつ、今年の夏、天候不順のアルプスにおいて、少ないチャンスを生かして成功したマッターホルン・ヘルンリ稜の登攀については、参加者の中から、岩場の状況、ルートファインディングはどうかなどと、質問の声もあがりました。 約1時間40分ほどの講演でしたが、熱心にメモをとりながら耳を傾けている参加者の姿もありました。講演終了後、伊那支部所属の伊那山の会、駒峰山岳会、飯田山岳会の順で、活動紹介と会員募集の告知の時間をとり、最後に、アルススポーツ様、スーパースポーツゼビオ飯田店様より、今回協力ご提供していただいた、簡易水筒、アルファ米、スポーツグッズ等のお楽しみ抽選会を行い、盛況のうちに幕を閉じました。 写真をクリックすると大きな画像でご覧になれます。
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