第1回ジュニア登山教室報告


ジュニア登山教室in鹿島槍北俣本谷

傘木 靖
学校が夏休みに入った最初の土曜日の七月三十一日、今年度第一回目の「ジュニア登山教室in鹿島槍北俣本谷」が実施されました。
 「参加者が集まるのかな」という心配もあったのですが、申し込み人数は、な、なんと十三人。当日のキャンセルもあり、最終的には六人のスタッフと、小学一年生から六年生まで十名(男の子女の子は同数の五人ずつ)合わせて計十六人で、雪渓での焼き肉を楽しみに大谷原を午前八時に出発しました。
 雪渓が残る場所までの約三時間弱、友達同士やスタッフとおしゃべりをしたり、カタツムリを捕まえたり、沢の水を飲んだりと、こちらが想像していたよりもはるかに元気に歩いた子ども達でした。
 今回の一番の目的の雪渓では、予想通り上手く歩くことができず、集合写真を撮ったらすぐに荷物を置いた場所に戻りました。そして焼き肉!その後は、雪渓で冷やしたスイカにプリン!。おなかもいっぱいになったところで、十二時半、大谷原目指して下山を開始しました。
 帰りは、登り以上にみんな元気に歩き、予定していた午後三時より三十分早く大谷原に到着しました。バスが来るまでの少しの時間、川に入って遊ぼうとサンダルに履き替えたのですが、水が冷たくて冷たくて…。五秒くらいしか水の中に足を入れることができませんでした。

参加児童の感想より
  • 山を登り、雪が見えるところでスイカやプリン、焼き肉を食べ、帰りが楽で楽しかった。
  • 川の水を初めて飲んだ事が楽しかった。
  • 夏の雪に触って冷たかった事がびっくり。
  • 雪の周りだけすごく寒いのが不思議だった。
  • ダムの下のトンネル(西俣出合)が楽しかった。
  • 夏なのに雪があった事が不思議。
保護者の感想より
  • 山の魅力というのにはまだまだのようですが、食の魅力を通して「山は楽しい」という印象が残ったようで、初登山としてはよい機会をいただきました。
  • 夏休み最初の土曜日は参加しやすくてよかったです。
  • 夏の雪というテーマはとても魅力的で、子どものワクワク感を高めてくれました。
  • できれば地図があれば距離感がつかめてよいかなと思いました。
 天候にも恵まれ(曇っていたため日差しも強くなく)、行程的にもゆとりがあり、子どもたちにも、また引率するスタッフにとっても余裕があった「登山教室」でした。
 暑い街のなかから、石がごろごろした河原を歩いてたどり着いた冷気の雪上への「冒険」は、子どもたちにとって思い出に残る一日になったようです。初めてその日に出会った見知らぬ子ども同士が帰りには手をつないで下山する姿をみれば、やはり子どもたちだけの「登山教室」に価値があると思いました。
 参加したある子どもが、自分のニックネームを書いた黄色いガムテープを記念に大事にしているという話を聞きました。第二回目の「登山教室」がとても楽しみになりました。

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北俣を行く

雪渓にて

楽しいランチ

下山後の川