長野県山岳協会
NAGANO.MOUNNTAINEERING.ASSOCIATION.JAPAN【N.M.A.JAPAN】

平成19(2007)年度長野県山岳協会活動総括


 2007年度は、現役員を基本とする理事会体制2期目にあたりました。過去3 年間の集大成性的な年度となり、協会活動、加盟団体活動の充実に向けた方向での取組みを継続しつつ、安定的な協会運営が行われたものと考えています。
 例年活動総括において記載されていますが、協会運営の基本姿勢は「協会員にとって協会が如何にあるべきかという視点に立った運営」であり、また協会規約に明記されている「正しい登山を指導普及してその健全な発展をはかり、あわせて加盟団体の交流をはかりながら、国民体育ならびに文化の向上に寄与することを目的とする。」という観点から、協会内加盟団体並びに協会組織の活性化と長野県を代表する登山団体として様々な社会的責務を担うことの両立を図って行かなければなりません。
 この様な中、従来通りそれぞれの支部、各委員会が実質的に機能することを最優先とした運営を継続して来ましたが、今後も現状課題の再検証、新たな課題の把握について怠ることなく対応し、その解決に向けた努力は不可欠であると考えます。
 今年度において特筆すべきは「競技登山における努力と成果」「自然保護委員会における活動再開」「事業部における海外クロニクル作成の進展」などが挙げられます。
 また、「長蔵協定20周年記念事業の実施断念」については敢えて明確に長野県山岳協会の歴史に刻んでおく必要があるものと考えます。私たちの登山活動は平和という土台の上に成り立っていることを改めて思い起こしてくれた出来事であると言えます。

  1. 登山の普及・技術の向上・啓蒙活動

    登山の普及は、協会加盟団体の活動そのものであり、また協会、加盟団体の持てる力の社会還元の2面を持っています。後段の社会還元については山岳協会、各山岳会が社会的にも認知され個々の登山活動の展開にも優位な影響を及ぼすものと考えられます。
    本年度の各支部の独自企画による夏山登山教室については、各支部において重要事業として捉え着実に実施がされました。今後さらに洗練され充実を図って行くことが期待されます。
    指導委員会は、有資格者による指導員会組織が確立され自立的な運営が継続されましたが、指導員制度の変更に伴い受験者への負担増が生じており、今後の指導員資格者養成にあっては山岳団体における新入会員減少ともあいまって現有資格者の自覚も促しながら、技術、理論の向上と更には経験則を含め次代に伝えていくことも大切です。
    遭難対策委員会では、昨年度に引き続き山岳総合センターとのタイアップによるレスキュー研修会、長山協キャンプでは指導委員会との合同研修会を実施しましたが、活動の実質的な活性化に向けた活動が期待されます。
    自然保護委員会では、委員の増員強化を行うとともに独自活動として山のトイレ問題への取組みを始めました。また、県自然保護連盟に参画する中で町田顧問の役員辞退を受け、新たに副会長として1 名の役員を送り出しました。
    ジュニア委員会では山岳総合センターとの共催、競技部との共同歩調によるスポーツクライミングを主体に人工壁だけでなく自然の岩場も活用した中高生の育成への取り組みを継続実施し、ジュニアオリンピック、世界選手権出場選手も輩出しました。クライミングはもちろんのこと野外活動の素晴らしさを伝える分野でのジュニア対応も課題といえます。

  2. 競技登山

    日本を代表する山岳団体に位置づけられている日本山岳協会に属している限り、国民体育大会への対応は避けることはできません。平成19 年度の秋田国体を持って縦走競技は終了となり平成20年度大分国体からは、リードクライミングとボルダリングの2 種目での競技となり、身体能力と人工壁でのトレーニング量の多少が勝敗を決する競技となります。
    選手育成はもとより、審判員の育成に関しては平成22 年に新潟国体が迫っていることからも重要課題となってきます。
    第66回国民体育大会(秋田県)の予選会である北信越国体は福井県で開催され少年男子が1位通過し、成年男子とともに本国体に出場し、少年男子のリードクライミングは5 位となり久方ぶりの入賞を果たしました。
    また、日本山岳協会主催による「第3回山岳スキー競技日本選手権大会」は「第1 回アジア選手権大会」を兼ねて小谷村において開催され、地元である当協会は北信越各県、日山協派遣役員からの支援を得て企画運営をに協力しました。

  3. 国際登山・国際交流

    国際部では昨年と打って変わり登山隊数が減り加盟団体からは一隊を把握しているのみですが、個人でチームを組んでのエクスペディションでは世界レベルの登山活動を行った加盟団体会員もありました。
    長蔵兄弟友好協定20 周年記念事業に関しては実行委員会を組織しての対応を行いました。

  4. 事業部

    長山協キャンプの企画調整を行うとともに、昨年再開した国際登山クロニクル作成はデータ集積、見本CD の作製を行い長山協キャンプ、山のセミナーなど機会あるごとに紹介し理解を深めることに努めました。

  5. 医科学

    昨年に引き続き「やまなみ」で「登山の医学」連載、国際部会、自然保護委員会と合同で「山のセミナー」を開催しました。
    登山者の立場にたった医科学委員会であるために、更に医科学委員会の持つノウハウを協会員に周知、登山活動に活用できる方法をさらに検討して行きたいと考えます。

  6. やまなみ・ホームページ

    「やまなみ」は予定通り4 回の発行を行いました。また情報提供は各会へのメール、FAX、登録者へのメール及び協会ホームページの活用により、現段階としては良好な状況で行えたものと考えています。
    今後、ホームページ掲載のタイムリー化、適時の更新のための方策を考え、また当協会の旧名称を名乗る他団体との混同を社会に招かないよう引続き注意を喚起し、未だ混同したリンクを張るホームページ開設者に対しての働きかけを行っていく必要があるものと考えます。

  7. 財務

    収入収支については、理事などの個人負担も少なからず残る中、「やまなみ」発行回数、連絡通知のメール化による郵送経費削減等により収支バランスは良くなりました。今後も有効かつ適切な予算執行を進める必要があります。
    また、年度途中で前任者が南極越冬隊に参加となったため理事の交代が行われました。

  8. 長蔵20 周年記念事業実行委員会

    19 年2 月4 日実行委員会を組織し、通商夾布峰合同登山実施を中心に中国登山協会(北京)からのエスコートも受けながら西蔵登山協会との調整を試みたが、最終的に合同登山、20 周年記念事業実行委員会の解散の方向となった。決定は本総会に委ねることとする。

2007年度 長野県山岳協会 経過報告


4月

活動概要
1国体委員会総会
12諏訪支部 第1回幹事会
12伊那支部 第1回幹事会
16指導委員会 第1回常任委員会
17第1回理事会
24中信支部 第1回幹事会
26東北信支部 第1回幹事会

5月

活動概要
7指導委員会 第2回常任委員会
11〜12高体連南信大会 (八ヶ岳)
17東北信支部 第2回幹事会
17諏訪支部 第2回幹事会
18医科学委員会 第1回委員会
19〜20指導者養成兼更新時講習会 第10回雪上技術交流会
20日山協総会 (柳澤出席)
20ジュニア委員会 ジュニアクライマー強化練習(小川山、参加者8名)
22中信支部 第2回幹事会
26〜27第46回指導員検定会
26〜27北信越連絡協議会 (福井市)
27国体長野県縦走予選会
31〜6/2高体連県大会(大町市 鍬の峰 参加:男子17チーム、女子3チーム、)
31やまなみ185号発行

6月

活動概要
4記念事業実行委員会 常任委員会(山岳センター)
4自然保護委員会 第1回委員会(山岳センター)
8事業部 第1回事業部会(松本)
9諏訪支部クライミング交流会 →雨天中止
14東北信支部 第3回幹事会
15〜17高体連北信越大会     (石川県白山市)
16〜17日山協海外登山研修会・国際部委員会総会(東京八王子市、宮本)
17東北信支部 物見の岩清掃(参加17名)、終了後クライミング講習
17国体長野県クライミング予選会
18第2回理事会
23〜24日山協遭対委員会研修会・総会(京都、高橋出席)
24国体長野県クライミング第2次予選会
28伊那支部 第2回幹事会

7月

活動概要
5東北信第4回幹事会
7〜8東北信夏山登山教室(須坂青年の家・四阿山・根子岳、参加者 一般20名、会員11名)
9指導委員会第3回常任委員会
10中信支部第3回幹事会
12諏訪支部第3回幹事会
17長蔵20周年記念事業 第3回常任委員会
21〜22諏訪支部夏山登山教室(八ケ岳天狗岳 、参加者 一般5名、会員3名)
25長蔵20周年記念事業 第4回常任委員会 
28〜29第28回北信越国体     (福井県)
29長蔵20周年記念事業 第3回実行委員会 
31中信支部第4回幹事会

8月

活動概要
5中信支部夏山登山教室・ジュニア委員会クライミング講習会(山岳センター、参加者23名)
15〜19全国高等学校総合体育大会登山大会第51回全国高等学校登山大会(佐賀県)
18〜19ライチョウ会議長野大会 (大町市)
21第3回理事会(山岳総合センター)
25〜26指導委員会講師研修会・遭対第1回レスキュー研修会(山岳総合センター共催、七倉沢)
31やまなみ186号発行

9月

活動概要
1〜2ジュニア委員会 ジュニアクライミング講習会
3伊那支部夏山登山教室(飯田市、参加者37名)
3指導委員会第4回常任委員会
8〜9伊那支部秋山交流会(8日交流会、9日駒ケ根人工岩場 参加者10名)
11中信支部第5回幹事会
13諏訪支部第4回幹事会
15〜16高体連東信新人大会   (湯の丸高原)
21〜22高体連中信新人大会     (大町市)
22国体壮行会(長野)
28〜29高体連南信新人大会
29〜30第21回長山協キャンプ(川上村廻り目平キャンプ場、参加者32名)
30遭対委員会 救助のロープワーク研修会(川上村廻り目平キャンプ場)
29〜10/2秋田国体(成年男子:縦走18位/クライミング44位、少年男子:縦走10位/クライミング5位)

10月

活動概要
3〜7UIAA・UAAA会議 (松本市)
3昼の部 UIAA会議 事務スタッフ(大西・山内)
4昼の部 UIAA会議 事務スタッフ(宮本・大西・中島・山内)
〃  夜の部 UIAAレセプションパーティー(柳澤・西田・大西・花岡・榛葉・山内)
5昼の部 UIAA会議 事務スタッフ(宮本・大西・山内)
〃  夜の部 UIAA会議松本市長主催パーティー(柳澤・宮本)
〃  夜の部 日山協食事会(西田・大西・山内)
6昼の部 UIAA会議 事務スタッフ(柳澤・西田・宮本・大西・山内)
〃  夜の部 UAAA会議ビエラパーティー(柳澤・西田・大西・山内)
〃  夜の部 ネパール登山協会懇親会(柳澤・西田・大西・山内)
7昼の部 UAAA会議・環境会議スタッフ(柳澤・西田・大西・山内)     
〃  夜の部 UIAA会議主催パーティー(柳澤・西田・大西・山内)     
8松本市市制100周年記念登山(場所:上高地、柳澤・大西・松田・浮須・小林・山内)
 ※雨天のため徳本峠登山→上高地散策に変更
5〜6高体連北信新人大会(栄村)
13〜14東北信支部交流会→中止
14諏訪支部八ヶ岳清掃登山(八ケ岳西岳・網笠岳 参加35名)
 長野県自然保護連盟理事会
16第4回理事会(塩尻武蔵工大二高、出席18名)
23中信支部第6回幹事会

11月

活動概要
3〜4北信越五県連絡協議会(富山県氷見市)
12指導委員会第5回常任委員会
18ジュニア委員会 強化練習
26拡大協議部会(森山、中嶋、浮須 他1)
29県体協ヒアリング
30やまなみ187号発行

12月

活動概要
6伊那支部第3回幹事会(冬山検討会)
13諏訪支部第5回幹事会(冬山検討会)
15〜16伊那支部雪上技術講習会(参加11名)
18長野県体育協会競技力向上専門委員会
18第5回理事会(塩尻市 武蔵工大二高、出席16名)
20東北信支部第5回幹事会(冬山検討会)
25東北信物見の岩お礼
26中信支部第7回幹事会(冬山検討会)

1月

活動概要
64役+競技部会議(大町)
15指導委員会第6回常任委員会
18諏訪支部 新年会
19日山協新年会(柳澤、森山、大西)
26〜27指導委員会講師研修会・遭対第2回レスキュー研修会(山岳総合センター共催、鹿島槍スキー場周辺)
29中信支部第8回幹事会

2月

活動概要
2自然保護委員会総会
2〜3長山協「山のセミナー」(山岳総合センター)
3長蔵20周年記念事業 実行委員会 
5中信支部第8回幹事会(総会)
7諏訪支部第6回幹事会
17伊那支部 アイスクライミング講習会
17日山協評議員会(東京、西田)
19第6回理事会(塩尻市 武蔵工大二高、出席14名)
21東北信支部幹事会
23〜24指導委員会 指導員総会・研修会(山岳総合センター、鹿島槍スキー場周辺)
23〜24北信越ブロック研修会(国体審判員研修 新潟県 参加8名)

3月

活動概要
1〜2雪山交流会(須坂青年の家、根子岳)
7諏訪支部総会
10やまなみ188号発行
11〜12ジュニア委員会 ジュニアクライマー強化練習(三峰・二子山、参加者3名)
13伊那支部総会
18第7回理事会(塩尻市 武蔵工大二高)
20〜22日山協雪上研修(富士山)
22〜23ジュニア委員会強化合宿
27東北信支部総会

4月

活動概要
5〜6第4回山岳スキー競技全日本選手権大会(栂池高原周辺)
12第8回理事会(山岳総合センター)
13第49回定期総会


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